原型
銅像や貴金属、工業製品の鋳型を造る際に元となる模型を指し、寸法に応じた正確な模型は原型師によって作成される。原型には様々な材質があり、木材で作られるものは「木型」という。主に生型鋳造に使用され、その場合一つの型で複数の鋳型が生産できる。他に蝋で作った「蝋型」、金属で作る「金型」などがあり、鋳造方法やプレス加工によって原型の材質に違いが出る。近年では3D加工機で精度の高い寸法形状を追求し、細部に至るまで精巧に再現できる。
>>自由自在に
木型(設計図)
お客様から依頼された立案図を基に図面を制作する。どのようなものを造るかの依頼内容によって、形状・寸法は自由自在である。
>>職人の見せ場
木型(造形)
製材した木材を図面に基づき糸ノコで切断していく。複雑な形や曲線があるがゆえ、職人の腕の見せ所となる要の作業。また、細部の模様は彫刻刀で表現していく。
>>仕上げる
木型(サンドペーパー)
粗方できた木型は、サンドペーパーで表面の凹凸をなめらかに仕上げいていく。この作業を怠ると、凹凸がそのまま鋳型に出てしまう。そのため美しく完成させる大変重要な作業となる。
>>完成品を艶やかに
木型(完成品)
紹介してきた木型は本来鋳造用として始められ、長所の一つは製品開発の型を低予算で製造出来ること。これが功を奏し、近年では型の多様化により使用用途が広がった。高岡では美術鋳物が多く、鮮明な彫刻の模様表現など、緻密さが最大の売りである。
>>最先端技術の魅力その壱
3Dデータ加工(設計図)
パソコンで3Dデータを設計・製作し、画面上でお客様と確認し合いながら、平面では伝わりにくい細部を形にしていく。あらゆる原型を、まずは画面で再現出来るのが魅力である。
>>最先端技術の魅力その弐
3Dデータ―加工(3D加工機)
3Dデータを使い、3次元加工機で建築模型やフィギアなど緻密性の高い製品のディテール再現が可能である。最終塗装まで行えば、リアルな原型制作ができる。